「知られざる英語の『素顔』」詳細
現象そのものを味わおう!!!
"英文法は習っていないことだらけ!!!"
英語をよく読んだり聞いたりしていると、学校や塾・予備校で一般に教わっているようなルールでは全く説明のつかないような、そうしたルールには違反するような、そんな英文というのが大量に存在していることに気づきます。
果たして「本質が理解できればそれで英語は完璧」なのでしょうか?
そう、実際の英語はそんな単純なものではないのです。
本書は大学入試問題に出題された英文を題材に、学校や塾・予備校でほとんど教えられることがなく、従来の学習参考書でも取り上げられることのない、英語の文法現象を読者の皆さんと共有することを目的としています。
英語が好きで、「英語について少しでも詳しくなりたい」とお考えの方であれば、英語の先生も、大学生も、社会人の方も、誰でもお楽しみいただけると思います。
また、学校等で一通り英文法を学んでいれば読めるように配慮していますので、もっとレベルの高い英文法を知りたい、細かいことを知りたい、英語の実態に少しでも近づきたい、既存の英文法の参考書では満足ができない、と感じている高校生や受験生のぜひ皆さんにも読んでいただければと思います。
はじめに(pdfファイル)
内容紹介(§1, 8 16, 26, 32, 37は最初の2ページが読めます:pdfファイル)
§1. whenと進行形
§2. 副詞節の思わぬ使い方 − 何を修飾しているのか
§3. いろんな分裂文(1) − 何が「強調」できるのか
§4. いろんな分裂文(2) − 形式のバリエーションを知る
§5. いろんな分裂文(3) − 見た目は同じでも意味は違う
§6. howの意味 − 「どのように・やり方」と訳せない場合
§7. 名詞句だけど…(1) − 〈no matter the名詞〉の謎
§8. 名詞句だけど…(2) − 名詞句のびっくりな使い方
§9. 名詞句だけど…(3) − 名詞修飾表現の落とし穴
§10. wh-everの意味 − 本当にanyで書き換えられるのか
§11. howeverの意味 − 「どのように・やり方」と訳せない場合
§12. whatと補語 − 節全体の中心部は補語である
§13. いたるところにイコール関係 − 実はbeの意味でした
§14. 関係副詞thatの意外な使い方
− 先行詞はplace / time / reason / wayだけではない
§15. 形容詞? − 名詞修飾でも補語でもない使い方
§16. 目的語がいない − takeの知られざる使い方
§17. 目的語がいる − too … to構文とenough構文の実際
§18. もう一つの副詞用法 − 副詞用法でも空所ができる
§19. 君、必要なの?(1) − 仕切り直しのthat
§20. 君、必要なの?(2) − 多様な節の頭に置かれるthat
§21. 混ざり合う − 類似した表現がミックスされる様子を観察する
§22. ずれている − ルール通りではない比較構文
§23. beの補語に副詞節 − 〈 S be when / if / where 〉構文を身につける
§24. 仮定法と助動詞の過去形 − 仮定法ではmayがよく使われる
§25. would have PPとwill have PP − 仮定法と未来完了だけではない
§26. いろいろな省略 − 何が消えるのかに着目する
§27. 前置詞句の使い方 − 前置詞句が主語や目的語になる
§28. 副詞節が独立する − 主節を伴わない副詞節の使い方
§29. 等位接続が副詞表現を作る − andでコメントを加える
§30. 歪んだ等位接続 − andが結ぶものは全然等しくない
§31. 等位接続のおかげ − ダメな構造を可能にするandの力
§32. クジラではまずい − 〈 no比較級than 〉のもう一つの意味
§33. 関係詞と分詞構文 − 常識では考えられない融合
§34. するや否や構文 − 多様なバリエーションを受け入れる
§35. 〈 , which 〉の先行詞 − 名詞句と文だけではない
§36. let aloneと否定 − 本当に否定文の後だけなのか
§37. もう連鎖は怖くない − 多様なパターンを制覇する
§38. こんな言語事実もある − 英語は習っていないことだらけ
Information
山崎竜成著 A5判 300頁 定価本体1800円
■山崎 竜成(やまざき たつなり)
1991年生まれ。 駿台予備学校 英語科講師。
大学生の時に塾等で教える仕事を始める。最初は英語だけでなく、数学や日本史、物理なども教えていた。大学院在籍時に駿台予備学校で教え始め今に至る。自身が英語を愛し、英語の勉強を続けており、常に知識のアップデートを心掛けている。授業では従来の説明の仕方に拘らず、なるべく英語の実態を伝えるように気を配っている。また、文法的に分析的な理解をするだけでなく、コロケーションをはじめとした、実際によく使われる言い回しをそのまま覚えることの重要性を強調している。