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西村喜久の「今までにない前置詞講義」詳細

今までにない前置詞講義
----あなたも今度こそ前置詞が使いこなせる----

前置詞を個別に覚えても決して使いこなせるようにはならないんです。

今までにない前置詞講義

英語の前置詞は、本当はこんなにやさしいのです。
本書を通読することにより、
前置詞がなぜそのように使われるか、
前置詞どうしの因果関係や微妙な使い分けまでも
はっきりわかります。

著書の売り上げ延べ100万部以上!
早稲田大学オープンカレッジで大ブレーク中の
カリスマ講師 西村喜久待望の新刊
帝京大教授 C. Barnardが校閲した例文が満載

今まであなたは、

 in=「〜の中で」
 on=「〜の上で」
 for=「〜のために」

などと覚えてきませんでしたか?

実は、前置詞は、

 「点」から「線」へ、そして、
 「線」から「範囲(または円)」へと広がる
 「静」と「動」

を意味するんです。
すべての前置詞は、ダイナミックにつらなった存在なのです。

ですから、そのつながりを意識して、学んでいかないかぎり、
前置詞は絶対、使いこなせるようにはならないんです。

その一部を述べれば、

atは「一点」を表す。atよりも幅を持たせた前置詞がbyである。
atが一点を表すとき、byは「そのそばに」を意味する。
「そばに」ということは、「目的地よりも少し過ぎたところ」を意味すると同時に、
「目的地よりも少し手前で」という意味が出てくるのです。

byよりも幅を持たせた前置詞がnearであり、aroundです。
さらに、near, aroundよりもinの方がさらに広域を表す前置詞です。

atは一点を表し、その「atの位置から」という「起点」を表す前置詞がfromです。
そして、「着点」はtoという前置詞を用います。

「着点」から「起点」の方向を回顧すると、着点までに至った軌跡ができ、
この「軌跡」をinといいます。
そして、「起点」から「着点」のすべての範囲をforという前置詞で表します。

起点か着点を表すとき、
「起点」から「着点」まで「連続して」何かが行われる場合は
from A through Bを用います。

そして、「着点の時を越えて」を表す前置詞にoverがあります。
over yearsとやると「幾年をも越えて=何年もの間」を意味します。

したがって、overでは「いつまで」という区切りを表すことができないのです。
「いつからいつまで」を明確にする場合は、
from A
to Bあるいはfrom A through Bを用います。

このように、
前置詞と前置詞の因果関係を明らかにし、
点から線へ、線から範囲へという
前置詞の本来の意味の広がりを立体的に解説するという点で、
本書は前置詞の集大成をなすものです。

前置詞を使いこなすには、近い動詞と遠い動詞のマインドの違いを知らなければならないんです。

あなたに質問です。

"look"という動詞の意味は何ですか?

「見る」と答えた方、残念ながら不正解です。

"look"には「見る」という意味はないんです。

lookの本当のマインドは「目をやる」なのです。
そこで「どこに目をやるのか」といえば、「一点に目をやる」という意味ではatという前置詞を用いるのです。

  I looked at the picture.(私はその絵に目を向けた)

とやると、「目をやった方向がatという一点」になり、「私はその絵に目をやった→その絵を見た」という意味が出てくるのです。

ですから、lookのように前置詞を用いるということは、「主語」と「目的語」との間に空間・距離があるとき、

  目的語が「どの方向、どの位置、どういう範囲に」あるのか

を明示することなのです。この意味で、lookのような「自動詞」は「遠い動詞」ということができます。

これが、「S+V+O+前置詞+名詞」のマインドです。

これに対して、他動詞であるseeは、seeという行為をするとき、「見えるものが目の前にある」ことを表すのです。

それが、

  I saw the picture.(私はその絵を見た)

のマインドです。

verbs
 (▲本文12頁より)

このように、ある行為をするときに「主語」と「目的語」との間に距離がない動作・行為を表す動詞を「近い動詞」といいます。

この形が「S+V+O」のマインドです。

「近い動詞」と「遠い動詞」および「前置詞」のマインド(背景にある本当の意味)を知ることにより、英語の発想法がわかり、英語を「わかって使いこなせる」ようになるのです。

もっとくわしい説明は本書をどうぞ!

(内容サンプル)

第6章over

Information

西村喜久著/英文校閲Christopher Barnard 四六判 254頁 本体価格1700円
(発売 アスク: 03-3267-6866)

マーク内容紹介:◆のついた章は一部内容が閲覧できます(pdf文書→◆をクリック)

本書はなぜ「今までにない」前置詞の本なのか 
前置詞についての考え方 
Part 1 前置詞は点から空間へ
第1章 atは「動の一点」と「静の一点」 
第2章 byは「最小幅・最小単位を区切って進む」
第3章 besideは「横にやる」
第4章 alongは「長いものに沿って」
第5章 forは「取って代わって何かをすれば」
第6章 overは「全体を覆う」
第7章 onは「休まずに連続して」 
第8章 toは「目的方向に合わせる」
第9章 inは「すでに加わっている」
第10章 intoは「円、範囲の中に動いて」
第11章 throughは「ある範囲の中を連続して進む」
第12章 withは「同時に動いて加わる」
第13章 ofは「本質的な結びつきとその分離」
第14章 againstは「主語からの被害を受けて」/underは「他からの影響を受けて」
Part 2 副詞は大まかな地理教示
第15章 upは「現れる」「空間・距離、時間の隔たりを埋める」 
第16章 downは「その場で」「意気消沈」
第17章 副詞のinは「すでに行為・動作を行った軌跡」
第18章 outは「全体の外」
第19章 offは「その場で動作を開始する」 
第20章 awayは「離れたところ意識して離れる」

■西村喜久(にしむら・よしひさ)
 昭和18年京都生まれ 京都外国語大学英米学科卒業
 同時通訳、ECC大阪外国語学院講師を経て、滋賀英会話学院を主宰。現在、西村式語学教育研究所所長として語学教育の研究と著述業に専念するかたわら、早稲田大学オープンカレッジ(早稲田エクステンションセンター)講師としても、すべての講義が超満員の大ブレーク中。
 今までに、『これが英語の謎の正体だ』『これが前置詞の正体だ』『おそろしいほどヒアリングができる本』(以上、明日香出版)など、延べ100万部以上の売り上げを誇る

■Christopher Barnard
 帝京大学教授。
 著書に、『英語句動詞文例辞典』『ルミナス英和辞典』(執筆)『ライトハウス英和辞典』(執筆)『日英辞典』(編著)(以上、研究社)、『バーナード先生のネイティブ発想・英熟語』『バーナード先生の英語上達の常識』『バーナード先生のネイティブ発想・英単語』『日本人が知らない英文法』(以上、プレイス)、Language, Ideology, and Japanese History Textbooks(RoutledgeCurzon)などがある。

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