「関係詞の底力」詳細
関係詞がわからないと
あなたはビートルズも聴けません!
このフレーズ(歌のタイトルでもある)は特にビートルズ(The Beetles)のファンではないという方でもご存じかと思われます。この歌の訳詞が最近になって「世紀の大誤訳」として一部で物議をかもしているようです。
その理由と原因は、(おそらく)翻訳者による関係詞の理解不足だろうと推定されます。この詳細についてはぜひ本書をお買い上げ頂きたいのですが、
そもそも、あなたは、「関係詞」と聞くと、「受験英語」の代名詞のように思っていませんか?
しかし、ちょっと現実を見てください。
あなたが読む英文には必ず関係詞が含まれています。
ニュースなどのちょっとかための英語はもちろん、
ためしに、次の文の意味がわかりますか?
He bought a book he thought would be
interesting to his son.
えっ、この英文、誤りじゃないの?と思われた方も多いことでしょう。
上の英文のしくみは次のようになっています。
He bought a book (which) {he thought} would be interesting to his son.
彼は息子にとって面白いだろうと思った本を買った。
要するに、he thought(彼は思った)が入り込み、関係代名詞主格のwhichが省略された、一種の「破格構文」です。(厳密には「挿入」ではありません。その成り立ちについても本書で詳しく解説されています)
しかし、このタイプの英文が意外にも、会話にも新聞記事にも頻繁に登場するのです。もう、みなさんはお手上げですね?
さらにもう一例
All the people in Iraq want is peace and security.
この文をさっと読んで「すべてのイラクの人々が欲しているのは平和と安定だ」と思った方はいらっしゃいませんか?
残念ながら大誤訳です。
関係代名詞(そして、関係副詞、関係形容詞)は、いわば、「名詞とその説明をつなげる、なくてはならない接着剤」です。
これが使えなければ、あなたの英語は、「ブツ切れ」の「子供の英語」です。
TOEICなどの各種試験で高得点など決して望めないでしょう。
『関係詞の底力』は、そんな、誰もが知っている、しかし、使いこなせる人は少ない日本人英語の最大の弱点・関係詞に特化した初の解説書です。
本書は以前、『超・関係代名詞マニュアル』として出版したものを改め、全面的に加筆修正したものです。前著も多方面で御高評をいただきましたが、今回は新たな情報も追加してパワーアップし、それ以上の完成度となっております。前著をご覧になった方にもそうでない方にも、きっとご満足いただける内容と信じております。
著者・佐藤ヒロシ氏は、代々木ゼミナールで、トップレベルの人気と授業数を誇る実力派講師です。本書で、
「英語をしくみから理解して、使えるようにする」
そのノウハウを社会人にも大公開します。
特に苦手とする人の多い
「前置詞+関係代名詞」
「関係詞の省略」
「関係代名詞の二重限定」
「連鎖関係代名詞」(上の例)
などについても詳しく解説されています。
本書を読めば、もう関係詞は
わからない、使えないものではなくなるはずです。
内容紹介
佐藤ヒロシ著 四六判 224頁 本体価格1500円はしがき紹介(このファイルを見るにはAdobeReaderが必要です)
内容紹介(各章の最初の4ページが読めます→◆をクリック)
◆序 章 関係詞の正体
◆第1章 基本関係詞の使い分け
◆第2章 関係詞を使いこなす
◆第3章読む際の注意事項
◆第4章 前置詞+関係代名詞
◆第5章 whatとwhatever
◆第6章 使う際の注意事項
早稲田大学教育学部英語英文学科卒。代々木ゼミナール英語科講師として、大学受験科、東大クラス・早大クラスを中心に「英語精選構文」や「英文法」や「早大英語」などを担当。その講義は通信衛星により全国各代ゼミ校舎および、提携高校や塾、予備校に配信されている。
本著で、「英語をしくみから理解して、使えるようにする」そのノウハウを社会人にも大公開。
《著書》 『実は知らない 英文法の真相75』
『実は知らない 英文誤読の真相88』
『東大英語が教えてくれる 英文正読の真相55』(以上、プレイス)
『佐藤ヒロシの英語長文[マーク式]が面白いほどとけるスペシャルレクチャー』
『佐藤ヒロシの英語長文[記述式]が面白いほどとけるスペシャルレクチャー』(以上、中経出版)
『凄・語法構文マニュアル』(研究社)
『佐藤式英語なるほど上達法』(ライオン社)、他。