「発想転換で書く 和文英訳エクササイズブック」詳細
本書の「コペルニクス的アプローチ」と複数の訳例により、
あなたは
「日本語らしい日本語」を「英語らしい英語」で
表現するための力が着実につき、
スピーキングやリーディングにも役立つ
語い・イディオムの幅が大きく広がります。
模範解答(訳例)をバーナード氏が吹き込んだ音声データが、無料でダウンロードおよびPodcasting可能!!!
本書は、すべての英語学習者が、書く・話す力を向上させ、
とくに語いやイディオムの幅を広げるのに役立つよう意図されたものです。
本書は、「考え方」にとことんこだわりました。
それが、本書の「コペルニクス的発想転換のアプローチ」なのです。
例えば、次のようなことを英語で表すとどうなるでしょうか?
「私の父は権力には意地でも屈しない人でした。」
ふつうの本には、答えは一つしか載っていないでしょう。
そして、それを覚えなさい、と書かれています。
しかし、本書では、上の日本文を、実に4通りの英文で表し、
その考え方(発想法)とともに詳細に解説しています。
下の「章立て」や「目次」をご覧になればわかるように、
本書では、私たち日本人が自分の考えを英語で表すにあたっての問題点を
順を追って解決していけるようになっています。
最近、巷でよく言われる「ライティング」も重要ですが、
まずは、日本語を柔軟に英語に移し替える訓練を行わなければ、
何も書くことはできないでしょう。
本書は、単なるフレーズや例文の暗記ではなく、
「考え方」や「発想の仕方」を変えることによって、
どんな日本文(=私たちの思考)でも柔軟に英語で表すための
トレーニングが十分にできる構成です。
ある程度の英語力があり、ワンランク上の英語力を身につけたい学習者には
ぜひとも取り組んでいただきたいと思っています。
本書で、ぜひ、日本語と英語のあいだにある多様性を味わってください。
最後に、本書の「コペルニクス的発想転換のアプローチ」についてまとめておきましょう。
- 日本語から英語に訳す前に、最初のステップとして、その日本語表現の真の意味を、そこから推測されることや裏に潜む意味も含めて理解する。
- 一見、非常に難しそうな日本語表現も、かなり単純な英語で表現できることがよくある。
- 100%正確な訳を目指すことにこだわらず、80%〜90%程度正確な訳をすれば十分な場合が多い。
- さまざまな英訳(なかには「完ぺき」でないものがあっても)を検討すれば、英語の表現や可能性の幅を探ることができる。このようなアプローチや考え方をすることが自分の英語力を高めるのに役立つ。
Information
クリストファ・バーナード/勝見務 共著 A5判 196頁 本体価格1600円
(発売 アスク: 03-3267-6866)
内容紹介:◆のついた章は一部閲覧できます。
はしがき ◆
目次 ◆
第1章 主語を何にするか ◆
第2章 「時」をいつにするか
第3章 否定と肯定の考え方 ◆
第4章 受動態と能動態の使い分け
第5章 微妙な言い回しの動詞のさまざまな訳し方 ◆
第6章 体の部分などを用いた表現
第7章 擬態語を効果的に訳す ◆
第8章 比喩を用いた表現はその意味を見抜く
第9章 慣用表現・決まり文句・諺などはどう訳すか ◆
第10章 文法・語い・イディオムの総復習
■勝見 務(かつみ・つとむ)
元駿台予備学校および代々木ゼミナール講師
著書に『超・英文法使い分けマニュアル』(プレイス)、『コペルニクス英作文』(共著)、『英語教師のための英文法再整理』(以上、研究社)、訳書に『英語句動詞文例辞典』(研究社)、『バーナード先生のネイティブ発想・英熟語』(プレイス)などがある。
■クリストファ・バーナード(Christopher Barnard)
帝京大学教授。
著書に『英語句動詞文例辞典』『ルミナス英和辞典』(執筆)『ライトハウス英和辞典』(執筆)『コペルニクス英作文』(共著)(以上、研究社)、『バーナード先生のネイティブ発想・英熟語』『日本人が知らない英文法』(以上、プレイス)、Language, Ideology, and Japanese History Textbooks(RoutledgeCurzon)などがある。
ネット上では、プレイスのウェブサイトにて、コラム「日本人が知らない英文法・語法」を連載、インターネット・カルチャーセンター ビュールタウス(http://www.asunaro-online.com/polyglot/index.html)にて、「日本人が知らない英文法」講座を7月より開講予定。